東北大学大学院理学研究科の石原照也教授(元 理化学研究所フロンティア研究システム励起子工学研究チーム チームリーダー)らは、物質中の光の渦状態を電圧として直接検出できることを実証しました。500nmの周期で正方格子状に孔をあけた厚さ40nmの金の 薄膜に、円偏光したパルスレーザ光を斜めから照射することによって、対称性のくずれた特殊な電磁場を発生させたとき、入射面に垂直方向に電圧が発生するこ とを見出したものです。
この発見によって従来実験的にプローブすることがほとんど不可能であった人工構造物質内の電磁場の回転状態に 対して、電圧という簡単な測定手段が得られたことになり、ナノ光学の舞台であるプラズモニクスおよび光領域のメタマテリアルの基礎研究が新しい展開をみせ ることが予想されます。エレクトロニクスとナノ光学を結び付ける要素技術としても期待されます。
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