2009年9月15日火曜日
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バイオサイエンスシンガポール研究所開設について シンガポール科学技術研究庁とMOIも締結【早稲田大学】

22:35
学校法人早稲田大学(所在地:東京都新宿区、総長:白井克彦)は、バイオサイエンス産業を国家的に推進しているシンガポールに、「早稲田大学バイオサイエンスシンガポール研究所(略称:WABIOS)新規ウィンドウで開きます」(所長:早稲田大学理工学術院教授 石渡信一)を開設しました。また、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR, Chairman:Mr. LIM Chuan Poh)との間で、共同研究を促進し、有能な研究者を育成することを目指して協力し合う旨のMOI(Memorandum of Intent)も締結致しました。
同研究所は、①新しい細胞生物物理学の構築、②医薬品や診断法の開発プロセスの構築、③バイオ医薬品・医療機器の開発に向けた研究、④脳神経疾患の診断と治療に向けた研究―などをテーマに、世界屈指の研究者たちとともに連携・共同・融合研究を展開し、新しい学問領域を開拓することを目指します。
また本研究所は、文部科学省や科学技術振興機構などの研究助成金を有効に活用するために現地法人格は持たず、早稲田大学の機関である高等研究所の下に置かれ、在外の研究所として運営されます。日本の大学が外国で、かつ大学のキャンパス以外で運営する本格的な研究機関としては類まれなものであり、中期計画の指針のもと、日本人以外の優秀な現地研究員の雇用等も行ってまいります。

チュアン・ポー・リム シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)長官
「この度はWABIOSの開設おめでとうございます。早稲田大学のバイオポリスにおける献身的な研究への取り組みは、科学的な研究開発の国際的なハブを目指すシンガポールのヴィジョンにご賛同頂いた賜物と存じます。早稲田大学は、今後バイオポリスやフュージョノポリスの様々な研究リソースを十分に活用されることでしょう。両国の研究チームが互いに協力し合うことで、重要な研究成果を生み出し、社会に多くの貢献がなされることを心より期待します。」

白井克彦 早稲田大学総長
「アジア・太平洋地域を中心に大学の国際化を推進している早稲田大学にとって、シンガポールに本格的な学内の研究拠点WABIOSを設置することは大変重要な意味を持ちます。この度A*STARと、共同研究と人材育成に関するMOIを締結する運びとなりました。両者の関係がさらに緊密になることにより、WABIOSが早稲田大学とA*STARの研究者のための学術交流拠点として機能するだけでなく、将来的には日本の大学を代表する研究拠点にまで発展することを願っております。」

◆研究所概要
正式名称 : 早稲田大学バイオサイエンスシンガポール研究所
Waseda Bioscience Research Institute in Singapore
設 立 : 2009年9月14日
所在地 : 11 Biopolis Way, #05-01/02 Helios, Singapore 138667
電話番号 : +65-6478-9721
URL : http://www.waseda.jp/WABIOS/japanese/index.html
所 長 : 石渡 信一
研究者数 : PI:4名(予定) 博士研究員、技術員は現地採用見込み
※PI: Principal Investigator(主任研究員)

◆お問い合わせ窓口
早稲田大学バイオサイエンスシンガポール研究所
E-mail : wabios@list.waseda.jp

◆研究所の目的
バイオサイエンスやバイオメディカルサイエンスの国際的なハブとしての機能を国家的に目指しているシンガポールにおいて、バイオポリスは中核となる研究拠点であります。そのバイオポリス内に早稲田大学の研究所を開設し、A*STARを中心とした世界屈指の研究者たちとともに連携・共同・融合研究を展開することで、最先端の情報を先取り、新しい学問領域を開拓することを目指します。中・長期的には、バイオサイエンスの研究の果実を医療に応用するためのトランスレーショナルリサーチを視野に入れております。

◆研究テーマ
(1) 顕微画像化法の開発と細胞構造・物性・機能の研究 (新しい細胞生物物理学の構築)
細胞生物学は温度と力をマクロな物理量として扱っていますが、本研究では、細胞内のミクロ領域の温度や力の作用と細胞機能(細胞分裂・心筋拍動、細胞内物質輸送など)との関係を理解し、熱的・力学的エネルギーを局所パルス的に与えることによって、細胞機能を制御しうる、新しい細胞生物物理学の構築を目指します。
(2) 生物学・化学・情報科学を融合させた戦略的研究 (医薬品や診断法の開発プロセスの構築)
「化学」と「情報科学」の融合による化合物ライブラリーの構築、「化学」と「生物学」の融合による化合物の生物活性の評価、得られる膨大なデータの「情報科学」的解析を通した「生物学」の展開と、医薬品や診断法を開発するプロセスの構築を目指します。まずは、汎用性の高いタンパク質の高感度バイオイメージング試薬の開発を計画しています。
(3) ナノバイオテクノロジーの医療展開に関する研究(バイオ医薬品・医療機器の開発に向けた研究)
早稲田大学のナノバイオテクノロジーの基礎研究成果を、具体的に医療展開に繋げる研究を推進します。ナノ粒子によるガス運搬体では、①赤血球代替物としての自然災害や新興感染病に対する備え、②組織再生工学における酸素供給体、③一酸化炭素や一酸化窒素の運搬体としての展開を見据え、その医療応用を目指します。更には、高分子超薄膜(ナノシート)の創傷被覆材としての医療展開も視野に入れます。
(4) 脳・神経科学とその応用に関する研究 (脳神経疾患の診断と治療に向けた研究)
脳神経疾患の診断と治療に向けての基礎研究及び応用研究を行います。特に工学的要素技術を駆使し、ブレインマシンインターフェイスの開発を行ない脳高次機能に直結した脳信号を解読・制御し、治療や診断だけでなく、幅広い分野に応用していきたいと考えています。日本とシンガポールとの相補的協力関係のもと、橋渡し研究、臨床応用、製品や治療方法の国際標準化の場として活用します。

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